Rational Idea Inc.
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株式会社Rational Idea
■ すべては、違和感から始まった
株式会社Rational Ideaは、日本人の代表とインドネシア人の副代表、この2人により設立されました。大学院(MBA)時代の同期だった私たちは、それぞれが正社員時代にコーヒー業界に触れたとき、最初に感じたのは魅力と同時に、いくつかの違和感でした。

■ なぜ、この構造なのか?
現場を知るにつれて、いくつもの疑問が生まれました。
・なぜ、品質にばらつきがあるのに、そのまま流通しているのか
・なぜ、日本と海外で評価されているコーヒーが異なるのか
・なぜ、顧客側が本来やらなくてもいい作業を抱えてしまうのか
確かにどれも、小さな違和感なのかもしれません。
でも、それが積み重なることで、本来もっと良くできるはずの価値が、取りこぼされているのではないかと考えるようになりました。

■ コーヒーは、もっと良くできる
私たちは学生時代のアルバイトも卒業後の正社員時代も、コーヒー業界の中で育った人間ではありません。確かに日々私たちが接している、美味しいコーヒーを届けるプロの方々は業界にたくさんいらっしゃいます。
勉強をさせていただく毎日で、まず最初にコーヒー関連資格の有無を尋ねられたり、あらゆる業界の方々と仕事をしてきたこれまでの社会人経験で得られた経験がまったく受け入れられなかったりするときも往々にしてあります。
しかし、だからこそ、“業界では当たり前だ” とされていることをそのままその通りつくっていくのではなく、「本当にそれが最適なのか?」と、頭が空っぽな背景理解からのスタートだったことで問い直すことができたのだと今では感じています。

■ Rational Ideaという社名の由来
Rational Ideaという名前は、2つの英単語でつくられています。
Rational = 合理的な Idea = 考え
私たちが目指しているのは、「私たちが提供可能な製品やサービスを通じて、合理的な意思決定ができる世界をつくること」です。コーヒーというプロダクトを通じて、無理や無駄のない、持続的かつ合理的な選択ができる世界の実現を目指しています。
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■ 私たちがやっていること
株式会社Rational Ideaは、インドネシア専門スペシャルティコーヒーの調達と品質設計をおこなう会社です。簡単に言えば、インドネシア現地で購入 / 納品したコーヒー生豆を現地から輸出し、日本側で輸入するという輸出入の双方をおこなっています。
私たちが日々取り組む「調達と品質設計」の背景になっているのが、私たちが感じた以下の違和感に対する1つのアプローチと仕組みでした。
■ 評価されているコーヒーの “ズレ”
私たちがこの事業をスタートする以前、日本で広く知られているインドネシアコーヒーは、マンデリンやアチェ、トラジャなどの重厚で個性的なプロファイルが中心でした。今でこそ徐々にインドネシア国内の他地域の商品も見かけるようになりましたが、インドネシア国内の品評会(COE Indonesia)や欧州・北米市場で評価されている(輸入されている)コーヒーを見ると、ジャワを中心とした、クリーンでバランスの良いコーヒーが多いという傾向があります。
株式会社Rational Idea 設立年である2021年のCOE Indonesia データ
https://allianceforcoffeeexcellence.org/indonesia-2021/
スペシャリティコーヒーのカッピング評価軸は世界共通なはずなのに、「日本で知られているインドネシア」と「世界で評価されているインドネシア」にギャップがあると感じました。
■ 規格は、本当に品質を表しているのか?
コーヒーには、G1などのグレード規格や各種認証制度があります。これらは品質の目安として機能する一方で、実際のカップ評価とのズレや表示のためのコスト(申請等)といった側面も存在します。本来は「規格」ではなく「実際の品質」で評価されるべきところが、「規格」が商品名になって販売されていくことに疑問を感じました。
また、大型農園はお金を払って申請をして、認証を通すことが可能になりますが、小規模農家はどれだけ欠点豆が少なく美味しいコーヒー豆をつくっていたとしても、申請をして「規格」というラベルを取り付けることはできません。
■ 見えないコストが多すぎる
生豆の取引においては、欠点豆の混入や焙煎前後のハンドピック、そこに作業時間と人件費といった、見えにくいコストが多く存在します。多くの場合、これらは最終消費者に最も近いロースター・焙煎所の皆さん側でそのコストを吸収されています。
しかし視点を変えると、「この工程はどこでやるのが最も合理的なのか?」という問いが生まれました。もちろん、お客様へ提供する直前には欠かすことができない、最終段階の品質チェックをロースター・焙煎所の皆さん側で実施することは非常に重要な仕事です。
ただ、私たちは輸出と輸入を双方でおこなっている関係で、「どうせ捨ててしまうもの」を10〜15%、もしかしたら物によっては20%以上、海上輸送の船便コンテナに入れてインドネシアから日本まで運ぶことはそもそも無駄なコストです。
そこで、インドネシア現地オフィスにてハンドピックを済ませた状態で、日本へ送る出荷前の品質調整を現地側で完了させることにしました。もちろん厳しい目で言えば、100%使える状態ではないかもしれません。しかし、混入物や欠点豆の少なさという意味では、どの農園のどの豆であったとしても、一定の高い品質と使用効率が高い状態を実現できています。

また、インドネシア側の納品は農園から直送で麻袋による納品にはなりますが、現地オフィスではハンドピック後、小分けの真空パックに移し替えたパッケージにて日本へ出荷しています。それにより、欠点豆が少なく実質的なコストを最適化したロットを輸出入することができています。

■ フェアトレードとは何か?
一般的にフェアトレードは、「(結果、)高く買うこと」として語られることが多いですが、私たちはもう少しシンプルに考えています。私たちは、「現地の人が、現地の価格で、継続的に取引できること」が目指されるべきであり、それが結果的に、持続可能かつ無理のない関係性、市場として正しい形で成立することにつながるのではないかと考えています。
もちろん取り引き開始当初は、農園との交渉をすべて現地語で現地人である副代表や現地スタッフのみで実施していましたが、今では弊社日本人代表や日本人スタッフも、それぞれの取引農園と直接的なコミュニケーションを積極的に取りながら、良好な関係を築いています。

■ まとめ:私たちがやっていること
改めて株式会社Rational Ideaは、インドネシア専門スペシャルティコーヒーの調達と品質設計をおこなう会社です。
● 現地で品質を整える
・ハンドピック
・自社農園の運営および精製管理
・ロット調整
● 焙煎から逆算する
・味づくりを前提とした選定
・再現性のあるロット設計
● 無駄を減らす
・不要な工程の見直し
・見えないコストの削減
● 提供可能な価値
・高品質で安定したロット
・使用効率の高い生豆
・作業負担の軽減
・継続可能な供給
● 最後に
あのとき感じた違和感は、今も私たちの原点です。
日本で飲むインドネシアの美味しいコーヒーは、もっと良くできる。もっとシンプルにできる。
これからも株式会社Rational Ideaは、合理性からコーヒーの価値を再設計します。


