【ご紹介】弊社取扱 Ijen Lestari 農園
インドネシアのスペシャルティコーヒーにおいて、「Ijen Lestari(イジェン レスタリ)」は、これまでの「インドネシア=マンデリン(アーシーで重厚なコク)」という常識を覆した、革命的な農園です。この農園は「クリーンかつ鮮烈なフルーティさ」において、インドネシアでも頭一つ抜けた存在と言えます。
Ijen Lestariは、インドネシアの中でもクリーンカップ志向にシフトしつつある重要産地です。従来のマンデリン的プロファイルとは異なり、標高と精製改善により中米寄りの透明感を持つロットが特徴的です。
コーヒーの "今" と ”世界(観)" を、消費者の皆さまへ伝えていく役割を担うロースターの皆さまには、日本ではまだまだ浸透していない「インドネシアの新しい波」をぜひ弊社と一緒に広げていただきたいと考えております。
◼️ 基本情報とテロワール
・農園名:Ijen Lestari(イジェン レスタリ)
・所在地:東ジャワ州 ボンドウォソ県 イジェン高原(東ジャワ州、イジェン火山群周辺)
・標高:約1,200〜1,600m
・品種: USDA762(エチオピア由来と言われる選抜種)、Kartika、Cobraなど
・気候:火山性土壌+昼夜の寒暖差が大きい高地環境
・特徴: イジェン火山の肥沃な火山灰土壌と冷涼な気候が、コーヒーチェリーの熟成をゆっくりにし、非常に高い糖度をもたらします。
◼️ 精製方法と品質管理
Ijen Lestariは、地域内でも比較的先進的な品質管理を行う生産体(協同体・農園群)として知られています。また、Ijen Lestariの最大の特徴は、嫌気性発酵(アナエロビック)やカーボニック・マセレーションといった先進的な精製技術の高さにあります。
弊社が輸出入を手掛ける商品の特徴的な精製方法として、以下の2つを特筆して紹介します。
・Carbonic Maceration Pink Honey(炭酸ガス浸漬):
二酸化炭素密閉嫌気発酵であるCMの後に、ハニープロセスの処理がおこなわれた精製方法です。ミューシレージを中程度残し、ピンク色に変化する過程から、農園により名付けられました。CMのフルーティさ、ワイン感に加えて、Honeyの持つ甘さとボディ感を組み合わせた特徴があります。
・Carbonic Maceration Natural(炭酸ガス浸漬):
後述する創業者は、CMにおけるタンク内での発酵期間をテストした結果、
72時間がフレーバーを引き出すのに最も理想的であるというエビデンスを導き出しました。異臭の原因となる微生物の繁殖を抑えて望ましい発酵を安定して進行させることにより、パイナップルソーダ、メロン、ベリーのような鮮烈で複雑なフルーツ感を生み出しています。
◼️ 生産者とレガシー
創業者であるDandy Dharmawan(ダンディ・ダルマワン)氏は、元々ICRAF(国際アグロフォレストリー研究センター)の研究員でした。彼は「インドネシアのコーヒーはもっと美味しくなる」という信念のもと、科学的なアプローチで精製設備を整え、品質向上に心血を注いで来られました。
しかし2025年5月、彼らと直接やり取りをしている弊社にも、Dandy Dharmawan氏の急逝という、非常に残念な知らせが飛び込んで来ました。それでもなお、彼のご家族がその遺志と技術を引き継ぎ、世界最高レベルのクオリティを維持し続けています。
◼️ 実績とフレーバープロファイル
その実力は国際的にも高く評価されています。2021年に初開催されたCup of Excellence Indonesia(インドネシアCOE)で4位に入賞し、世界中のバイヤーに衝撃を与えました。さらに、その後のCOEでもトップ(1位)を獲得する実力を見せています。
【香味の特徴】
従来の「土っぽい、スパイシー」なイメージは皆無です。
・フレーバー:マンゴー、バナナ、パイナップル、ストロベリー、赤ワイン
・質感:シロップのように滑らかで、非常にクリーンな後味