Kamojang Wanoja
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【ご紹介】弊社取扱 Kamojang Wanoja 農園
インドネシア・西ジャワ州の「Kamojang Wanoja(カモジャン ワノジャ)」は、 伝統的な「太陽光(天日干し)」と、高度な「微生物学」を組み合わせた精製が特徴的な農園グループです。インドネシアのスペシャリティコーヒーにおけるアナエロビック・ナチュラルのパイオニアとして、独自に配合した酵母や乳酸菌を用いた発酵コントロールに強みを持っています。
Kamojang Wanojaは、「女性生産者グループ」としてスタートした組織です(Wanojaはスンダ語で「女性」を意味します)。現在はリーダーのイナン・ディアン氏を中心に、緻密な手作業と高度な発酵技術を駆使する、インドネシアを代表するトップクラスのスペシャルティ集団として自立しています。

◼️ 基本情報とテロワール
・農園名:Kamojang Wanoja(カモジャン ワノジャ)
・所在地:西ジャワ州 ガルット県 カモジャン地区
・標高:約1,200〜1,700m
・品種:Typica、S795、Lini S系統など
・気候:朝晩の温度差が大きく、冷涼で霧の多い高地気候
・特徴:火山性土壌+ミネラル豊富かつ霧(ミスト)環境によるコーヒー豆の成熟の緩やかさにより、地熱地帯に位置する特異なテロワールを生み出します。
◼️ 精製方法と品質管理
Kamojang Wanojaは単一農園というより、コミュニティ型生産をしている品質志向の農家グループです。インドネシアの中でも「比較的均質性が高く、再現性のあるロット」を供給できる点が強みです。それを下支えしている背景は、チェリー完熟収穫の徹底やロット単位でのトレーサビリティ管理、精製ステーションの共同運営などが挙げられます。

Kamojang Wanojaは伝統的な「太陽光(天日干し)」と、高度な「微生物学」を組み合わせた精製が特徴です。地熱エネルギーを使うのではなく、アナエロビック・ナチュラルのパイオニアとして、独自に配合した酵母や乳酸菌を用いた発酵コントロールに強みを持っています。

Kamojang Wanojaの精製は、「サイエンス(科学的発酵)とクラフトマンシップ(徹底した手選別)」の融合です。その結果、インドネシア産としてはまだまだ珍しい「ベリー感」と「クリーンさ」を両立させています。
・微生物学を用いた独自の「アナエロビック」:
- 14日間におよぶ長時間発酵(Extended Fermentation)- カモジャンの冷涼な気候を活かし、低温でじっくりと発酵を進めます。これにより、過発酵による不快な臭いを防ぎつつ、豆の芯まで複雑な甘みを浸透させます。
・環境に合わせた「高度な乾燥管理」:
- 水分値の厳格なチェック - 乾燥の最終段階では、水分活性値(Water Activity)まで計測し、輸送中の品質変化を防いでいます。
・リーダーシップと教育による品質管理:
- 徹底したハンドソーティング - 収穫段階での完熟度チェックはもちろん、精製前、精製後、出荷前と何度も手作業で欠点豆を除去しています。この「丁寧さ」が、カップの透明感(クリーンカップ)に直結しています。
- フィードバックループ - リーダーのイナン・ディアン氏は、自らカッピングを行い、精製結果を農家にフィードバックをおこないます。現場でグループ長が農家たちと密に連携をすることで、年々より良いコーヒー豆をつくり続ける体制を整えています。
◼️ 実績とフレーバープロファイル
Kamojang Wanojaは、アナエロビック(嫌気性発酵)の技術が非常に高く、ワイン、熟したベリー、トロピカルフルーツのような、重層的でインパクトのあるフレーバーが特徴です。2021年のインドネシアCOE(Cup of Excellence)でも上位入賞するなど、競技会レベルの豆を多く輩出しています。

弊社は、会社を立ち上げて日本側の準備を整えた初輸入の2021年5月から、Kamojang Wanojaとの直接取引を開始いたしました。毎シーズンさまざまな精製方法のコーヒー豆を味見しながら、一定数量の生豆を常にKamojang Wanoja 農園グループから購入し続けています。
上記で述べた通り、「比較的均質性が高く、再現性のあるロット」を供給できる強みをもつKamojang Wanojaだからこそ、弊社はオークションロットのような高値の一発購入の取引ではなく、安定的に農園グループへ発注をおこなって関係性をつくってきました。
Kamojang Wanoja農園グループは、日本におけるジャワコーヒー認知拡大を共に歩んできたパートナーです。「クリーンで、明るく、洗練されたジャワ」は、インドネシアが次のステージに進んでいることを、はっきりと感じさせてくれます。

【主なフレーバーノート】
Kamojang Wanojaの代名詞は、ベリー系とトロピカルフルーツが混ざり合う、非常に層の厚いフレーバーです。
ベリー&レッドフルーツ:ストロベリージャム、ラズベリー、クランベリー、熟したチェリー
トロピカル:パイナップル、マンゴー、パッションフルーツ
コンフェクショナリー:赤ワインのような芳醇な余韻、ミルクチョコレート、黒糖、蜂蜜
フローラル:乾燥したバラ(ドライローズ)やハイビスカスを思わせる、落ち着いた華やかさ
【カップの質感と印象】
精製工程での丁寧な温度管理と「スロー・ドライ」により、質感には驚くほどの密度と滑らかさがあります。
マウスフィール(口当たり):シロップのように重厚で、かつシルクのように滑らかな舌触りです。液体の密度が高く、口に含んだ瞬間にフレーバーが横に大きく広がるような「立体感のあるボリューム」を感じます。
酸味の質:尖った酸味ではなく、リンゴ酸(リンゴのような明るさ)と乳酸(まろやかさ)が共存した、「ジューシーで甘みを伴う酸」です。
印象(クリーンカップ):長時間の発酵やナチュラルの精製を施しながらも、不快な発酵臭や土っぽさは皆無です。非常にクリーンで、飲み終わった後には「ベリー系の甘い香りが鼻に抜ける長い余韻(ロングアフターテイスト)」が楽しめます。
一言で表現するなら、「インドネシア・スペシャルティの常識を塗り替える、フルーティの極み」と言える一杯です。

